確かに天皇陛下は御自身の
葬儀に関してもできるだけ簡素化する
方針を表明されているほどだから、
華やいだ雰囲気で皇居を去りたい
などとおっしゃるはずがありません。
情報元が「ある官邸関係者」と
なっているところから見ても、
ご譲位を派手にイベント化して、
政権の人気取りに利用したい官邸筋が
意図的に流したガセ情報でしょう。
ただ、この週刊新潮の記事、
その虚報部分は、最後についでのように
載っていた、いわば「枝葉」の部分です。
この記事のタイトルは
『「安倍官邸」に御恨み骨髄
「天皇陛下」が
「天皇陛下」が
「心残りは韓国…」』
というものです。
安倍政権が天皇陛下のご意思を
蔑ろにし続けたために、
天皇陛下は女性宮家創設と
韓国訪問という二つの念願を
果たせないまま
退位せざるをえなくなりました。
このことについて、侍従職関係者が
「陛下は喜怒哀楽の感情を表に出す
ことを決してされないのですが、
それでも安倍さんには御恨み骨髄、
という表現がぴったりくるのでは
ないでしょうか。
これだけ陛下の思いを蔑ろにした
首相は前代未聞だと言えます」
ことを決してされないのですが、
それでも安倍さんには御恨み骨髄、
という表現がぴったりくるのでは
ないでしょうか。
これだけ陛下の思いを蔑ろにした
首相は前代未聞だと言えます」
と語っているという、
いささかショッキングな話が
この記事の根幹なのです。
ところが宮内庁は、こっちには
何も抗議をしていません。
むしろ宮内庁って役所は、
天皇陛下が特定個人に
「御恨み骨髄」なんてことは
ありえないとか言いそうなものなのに、
こっちには何も言わず、
記事の枝葉の部分にだけ
抗議しているのです。
これはつまり、宮内庁が
「天皇陛下が安倍首相に御恨み骨髄」
は事実であると、
暗に認めたようなものです!
もしかしたら「御恨み骨髄」は事実だと
ほのめかすために、この抗議を
したのではないかとさえ思ってしまいます。
これだけ天皇陛下の思いを
踏みにじった首相は
日本史上にも例を見ないし、
天皇陛下がそれをお忘れになることは
決してないでしょう。
天皇陛下退位の際、
首相が安倍晋三では
なくなっていることを、
心から願っています。
「陛下御恨み骨髄」記事については、
小林よしのりライジングVol.250で